藤沢市の歯医者 藤沢石川パール歯科

ラミネートベニア

メイン画像
  1. TOP
  2. 診療案内
  3. ラミネートベニア

ラミネートベニアとは

ラミネートベニアは、歯の表面をごく薄いセラミックで覆い、色や形を整える治療方法です。歯の表面(エナメル質)を必要最小限だけ調整し、その上にセラミックを接着します。

ラミネートベニアのイメージ画像

ラミネートベニアの特徴

被せ物のように大きく歯を削る必要がなく、歯への負担を抑えられる点が大きな特徴です。
削る量はおよそ0.3〜0.7mm程度で、天然の歯をできるだけ残しながら見た目を整えることができます。

装着するセラミックは、前歯の表面にぴったり合う薄いシェル状の形をしており、「厚みのあるネイルチップ」のようにイメージされることもあります。

ラミネートベニアが適している人・注意が必要な人

ラミネートベニアが適している人・注意が必要な人のイメージ画像

適しているケース

白濁・強い変色

歯の表面に白く濁った模様が出る白斑(ホワイトスポット)や、神経を取った歯の変色、抗生剤(テトラサイクリン)による濃い着色は、ホワイトニングだけでは改善が難しいことがあります。

このような場合、表面をセラミックでカバーすることで、色調や質感をまとめて整えやすく、周囲の歯となじみやすい自然な仕上がりを目指すことができます。

変色の度合いが非常に強い場合は、薄いベニアに元の色が透けてしまうことがあり、その際は色の遮断性に優れた被せ物(クラウン)をご提案することがあります。

エナメル質形成不全

エナメル質形成不全は、歯の表面をつくるエナメル質が正常に発育しなかった状態で、白濁・黄褐色のムラ・表面のザラつきなどが見られます。

ラミネートベニアは、こうした形成不全の歯に対して特に有効な治療方法です。

形成不全の程度によっては、削る量やベニアの厚みの調整が必要になることがあります。

前歯の形・すき間の改善

「歯の形が小さい」「すきっ歯が気になる」など、形の調整や隙間の改善にも向いています。セラミックは透明感が高く、周囲の歯に合わせて自然に仕上げられるため、見た目の印象を大きく変えたい方にも適しています。

軽度の歯並びの乱れの見た目改善

軽いねじれや傾き、段差などはラミネートベニアで改善できる場合があります。大きく歯を動かすわけではないため、矯正治療が必要なケースとは区別して判断しています。

注意が必要なケース

歯ぎしり・食いしばり

強い力がかかる習慣があると、セラミックが割れたり欠けたりしやすくなります。治療する場合は、ナイトガードの併用などの対策を検討します。

噛み合わせの問題(切端咬合・反対咬合など)

前歯どうしがぶつかりやすい噛み合わせの場合、ラミネートベニアに過度な力が加わり、脱離や破折のリスクが高まります。

エナメル質が薄い、または大きな詰め物がある

ラミネートベニアはエナメル質への接着が安定しやすいため、この層が十分に残っていることが重要です。大きな詰め物がある歯やエナメル質が薄い場合、外れやすくなる可能性があります。

むし歯・歯周病がある場合

むし歯や歯ぐきの炎症がある場合は、まずその治療が優先となります。土台となる歯や歯ぐきの状態が整っていることが、ラミネートベニアを綺麗に長く保つための条件です。

ラミネートベニアのメリット・デメリット

ラミネートベニアには魅力もあれば気をつけたい点もあります。どんな治療かイメージしやすいよう、メリットとデメリットを一覧でまとめました。

メリット デメリット
  • 歯を削る量が比較的少なく、エナメル質を残しやすい
  • 色、形、すき間など複数の見た目の悩みを同時に整えられる
  • 自然な透明感で仕上がりがキレイ
  • エナメル質に接着できると長期的に安定しやすい
  • 強い変色は薄いセラミックに透ける場合がある
  • 薄いセラミックのため、衝撃で欠け・割れが起こることがある
  • 歯並びそのものを動かさないため、大きなズレの改善はできない
  • 歯ぎしり・食いしばりが強い方は破損リスクが高くなる
  • 保険治療やホワイトニングより費用が高い

治療の流れ

治療機器の画像

カウンセリング・診査

どのようなお困りごとがあるのか、まずはお話を伺うところからスタートします。
現在の歯の状態や噛み合わせ、変色の原因などを丁寧に確認しながら、ラミネートベニアが適しているかどうかを判断していきます。

ラミネートベニアは、歯の表面のエナメル質の量や噛み合わせの強さ、歯並びの状態によって向き・不向きが変わる治療です。そのため、初診時の診査・診断がとても大切になります。

ご希望の白さや歯の形のイメージについても、この段階でしっかり伺いますので、「こんな感じになりたい」というイメージがあれば、遠慮なくお聞かせください。

シミュレーション(ワックスアップ/モックアップ)

仕上がりのイメージを具体的に確認するために、模型上で形を再現する「ワックスアップ」、実際の歯に仮の素材を乗せて見た目を確認する「モックアップ」を行うことがあります。

治療後の変化を患者さまと事前に確かめるための工程です。

形成と型取り、シェードの選択

ラミネートベニアの形に合わせて、歯の表面を必要最小限に削って形成します。

その後、型取りを行い模型を作製し、周囲の歯の色や透明感を確認しながら「シェード(色)」を選択します。

この模型とシェードをもとに、患者さんのお口に合ったセラミックを技工所で作製します。

技工物の作製

制作期間の目安は、約1〜2週間ほどです。
セラミックが完成するまでは仮歯を装着してお過ごしいただきます。

仮歯は一時的な材料でできているため、強い力が加わると外れてしまうことがあります。外れた場合はそのまま放置せず、ご連絡いただければすぐに再装着できますのでご安心ください。

接着・調整・メンテナンス

完成したラミネートベニアは、まず歯に仮合わせをして、色・形・噛み合わせに問題がないかを確認します。見た目やフィット感に問題がなければ、接着の工程に進みます。

接着後は噛み合わせや周囲との調和を再度チェックし、必要があれば細かい調整を行います。

その後は定期的なメンテナンスで状態を確認していきます。

当院のラミネートベニア

ラミネートベニアをよりきれいに、そして長く使っていただくために、当院では精度にこだわった工程で治療を行っています。

ラミネートベニアのイメージ画像

1.ラミネートベニアが最適かどうか丁寧に見極めます

審美治療にはいくつか種類があります。初診時に、現在の歯の状態や気になることがあればしっかりとお聞きし、患者さま一人ひとりに合った最適な治療方法を提案しています。

2.高倍率ルーペを使用し、歯をできるだけ残す形成

高倍率ルーペを使用することで、細かな凹凸や厚みの変化まで確認しながら、必要最小限の形成を心がけています。

3.3Dスキャンでの負担の少ない型取り

3Dデータは、細かな凹凸まで精密に再現できるため、完成するラミネートベニアのフィット感や自然な見た目にもつながります。

4.セラミストと連携し、見た目の美しさにもこだわっています。

セラミックに使われる素材(陶材)を専門に扱い、素材や質感、色味を熟知した歯科技工士と連携することで、美しい見た目だけでなく、機能面にもこだわった仕上がりが可能になります。

費用について

カウンセリングシートに書き込む女性の画像

当院のラミネートベニアの費用

ラミネートベニアの費用は、1歯あたり99,000円(税込)です。

ラミネートベニアは自由診療のため、保険の前歯の被せ物やホワイトニングと比べると費用負担が大きくなる治療です。
そのぶん、見た目の美しさや色の安定性、仕上がりの自然さなど、多くのメリットがあります。

費用面でご不安がある場合は、治療前のカウンセリングでしっかり説明いたしますのでご安心ください。

よくある質問

どれくらいの期間で完成しますか?

治療開始からおおよそ1ヶ月前後が目安となります。形成(歯を整える工程)や型取り、技工所でのセラミック作製など、いくつかの工程を経て仕上げていくため、一定のお時間をいただいています。
お口の状態や本数によって期間が前後する場合がありますので、無理のないスケジュールでのご来院をお願いしております。

どのくらい持ちますか?(寿命)

ラミネートベニアは、10年以上快適に使われている方も多い治療です。お口の状態や噛み合わせなどによって個人差はありますが、定期的なメンテナンスと毎日のケアを続けていただくことで、より良い状態を保ちやすくなります。

割れたり欠けたりした場合はどうなりますか?

ラミネートベニアは強度のある素材ですが、強い力が加わった場合など、まれに欠けたり割れたりすることがあります。
当院では 2年間の保証期間を設けており、保証の範囲内であれば再作製や修正に対応いたします。

ホワイトニングとどちらが先ですか?(併用する場合)

ホワイトニングをご希望の場合は、先にホワイトニングを行うことをおすすめしています。
ホワイトニング後の白さに合わせてラミネートベニアの色を決めることで、周囲の歯と自然に馴染む仕上がりになりやすいためです。

電話予約 24時間WEB予約