虫歯治療
「虫歯治療は痛いイメージがある」と思われる方も多いのではないでしょうか。
藤沢石川パール歯科では、歯科治療に不安を抱いている方へ麻酔時の痛みや不快感を軽減する取り組みのほか、
「できるだけ削らない・抜かない・神経をとらない」といった天然歯の寿命を長くする取り組みを行っています。
虫歯かな?と思ったら
以下の症状がある場合、虫歯の可能性があります。
チェックリストを参考に、一つでも当てはまる方・虫歯かな？と不安に感じる時はお気軽にご相談にいらしてください。
セルフチェックリスト
- 歯が白っぽくなっている
- 歯に茶色・黒色の変色が見られる
- 甘いものや冷たいものがしみる時がある
- 以前詰めた部分に段差や変色がみられる
- 舌で歯を触るとざらつきや穴が
あいているように感じる - 口臭が気になるようになった
- 何もしていなくても歯に痛みがある
知覚過敏による痛みや、過去に処置した詰め物の変色などの可能性も考えられるため、当てはまる項目があっても必ずしも虫歯とは限りませんが、日頃からお口の中をチェックする習慣をつけることは虫歯の早期発見や予防の第一歩となります。
もしかして?と思ったら早めの受診が大切です
虫歯は早期に治療するほど、歯への負担や通院回数・費用も最小限で抑えることができます。
歯の間や奥歯などの見えにくいところは、患者様ご自身が気づかないうちに虫歯が進行していることもあります。
定期的に検診を受けていただくことで虫歯の早期発見・予防にもなり、歯そのものの寿命を延ばすことにもつながります。
虫歯が進行する原因
「歯磨きをしっかりしているのに虫歯になってしまった」と悩まれる患者様の声もよくお聞きします。
虫歯になってしまう原因は様々な要因が重なっているので、歯磨きのみでは防ぎ切ることが難しいこともあります。
虫歯が進行する原因を知っておくことで生活習慣の改善や予防意識の向上につながり、虫歯の進行リスクを減らすことができます。
虫歯の原因となる細菌の増殖
口の中には様々な種類の細菌が住んでいます。その中でも虫歯菌としてよく知られているのが「ミュータンス菌」です。
ミュータンス菌が食べ物や飲み物に含まれている糖質を餌にすることで増えていき、白いネバネバした歯垢（プラーク）を作り出します。プラークが酸を出すことによって歯が溶け、虫歯が進行してしまうのです。
ミュータンス菌を完全になくすことは難しいですが、歯科医院での専門的なお口のクリーニングや、ご自宅での丁寧なセルフケアによって減らすことが可能です。
糖質の過剰摂取
甘いもの、特に口の中に長く留まりやすいキャンディなどを食べる習慣があると虫歯のリスクが高くなります。
しかし、虫歯菌のエサになる「糖質」は甘いもの以外にも含まれており、ごはん・パン・麺類・芋類などの炭水化物にもこの糖質が含まれています。
普段甘いものをあまり食べないからといって油断するのは禁物です。
例えばポテトチップスなどの甘くない食べ物でも、食べかすとして歯に残ったままだと虫歯菌の餌になり、酸を発生させて歯を溶かしてしまう可能性があります。
エナメル質が弱い歯は虫歯が進行しやすい
エナメル質は人間の体の中で一番硬いと言われている組織です。エナメル質がしっかりと機能していることで虫歯の進行を防ぐ大切な役割を果たしています。
しかし、遺伝的な要因や、乳歯や生えたての永久歯はエナメル質が弱い傾向にあり、虫歯の進行リスクが高くなります。
エナメル質が弱い方でも、フッ素塗布などの適切なケアや栄養バランスの取れた食事、ご自身の歯に合ったケア用品を使用することで虫歯になりにくい口内環境にすることができます。
歯が酸にさらさせる時間が長い
虫歯は口腔内の細菌が糖質をエサにして酸を作り出し、その酸によってエナメル質が溶かされ進行してしまいます。
この時間が長いほど虫歯になりやすくなるので、間食の頻度を少なくする、ダラダラ食べを減らすなど、健康な歯を維持するためにまずは一つ意識してみましょう。
唾液の分泌量が少ないと、虫歯になりやすい口内環境になる
唾液は虫歯予防の大きな味方です。唾液の分泌量が多いことで以下のようなメリットがあります。
- フッ素と反応して歯の再石灰化を促してくれる
- 自浄作用により食べかすを取り除いてくれる
- 食事で酸性に傾いた口の中を中和してくれる
しかし、加齢や生活習慣、ストレスなど様々な要因でこの唾液の分泌量が減ってしまうことがあります。
唾液腺マッサージやよく噛んで食べる習慣をつけることで唾液の分泌が促されるため、こういった工夫を取り入れることで虫歯予防に大きく役立ちます。
虫歯の進行段階と治療方法
虫歯は初期段階では痛みを感じることはありません。
虫歯が進行するにつれて徐々に痛みの度合いが強くなっていくため、自覚症状が出たときにはある程度虫歯が進行している可能性があります。
これからご説明する歯の構成や、進行の段階を知っておくことでご自身の歯が今どんな状態なのか・どのような治療方法になるのかがイメージしやすくなります。
【C0】初期段階の虫歯
歯の表面が白く濁って見える状態です。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
フッ素により歯の再石灰化を促したり、歯磨き指導により経過観察する場合がほとんどです。
【C1】エナメル質の虫歯
一番外側のエナメル質に穴が空いている状態で、痛みはほとんど感じないか、あったとしても比較的軽度です。
再石灰化による自然治癒が難しい場合は、虫歯の部分を削ってコンポジットレジン（CR）というプラスチックの詰め物による治療をします。治療による痛みもほとんど無いため麻酔は使用しないことが多く、比較的軽い虫歯なので1日で治療が終わることが多いです。
C0からC1程度のごく初期の虫歯の段階で早期に治療を受けることが、歯の寿命を延ばすためには理想的です。
【C2】象牙質の虫歯
虫歯が象牙質まで達してしまっている状態です。
神経に近い部分にまで虫歯が進行しているため、飲食による痛みなどの自覚症状がでてきます。
症状によっては麻酔を使用した治療になり、初期段階の虫歯より1.2回程度治療回数が増えます。
小さな範囲であれば白い詰め物（コンポジットレジン）による治療を行い、削る範囲が大きいと型採りをしてから詰め物をするインレーを装着する治療となります。
【C3】神経まで達した虫歯
虫歯が歯髄に達した状態です。
神経が集まっている部分にまで虫歯が進行しているため、温かいものがしみたり、何もしていなくても激しい痛みを感じます。日常生活に支障が出るほどの痛みであれば虫歯が神経にまで達している可能性が高いです。
歯の根っこの治療を数回行ってから薬を詰める処置を行い、穴を埋めるための土台をつくり、その後クラウン（被せ物）を装着します。
治療開始から完了までしばらく通院する必要があります。
【C4】歯根まで達した重度の虫歯
歯冠部がほとんど溶けて崩壊してしまい、根っこのみになっている状態です。
神経が壊死してしまい痛みを感じない場合もありますが、痛くないからといってそのまま放置してしまうと炎症が更に広がり歯ぐきや顎の腫れ、発熱などの全身症状がでることもあります。
ここまで進行してしまった虫歯は残念ながら抜歯になる事が多く、抜歯後は噛む力を回復させるためにブリッジ作成・入れ歯の作成・インプラント治療などの治療方法を考える必要があります。
藤沢石川パール歯科の虫歯治療のこだわりと特徴
歯が酸にさらさせる時間が長い
当院ではより良い歯科治療を提供するためにも、患者様とのコミュニケーションを大切にしています。
丁寧なカウンセリングで患者様のお口の悩みや不安に思っていることをお聞きしながら、一人ひとりにあった適切な治療方法を一緒に考えていきます。
虫歯治療に対して恐怖心や不安を抱かれる方も少なくありません。
心配なことがありましたら些細なことでも構いません。遠慮なくご相談ください。
なるべく削らない痛みを抑えた虫歯治療
歯はごく初期の虫歯以外は再生能力が無いため、削れば削るほど歯の寿命を短くしてしまいます。
当院では、「必要以上に削らない」「可能な限り抜かない」治療を心がけております。
天然の歯を長く保つことは噛む力や見た目の維持だけでなく、お口の中の健康を守ることにもつながります。
虫歯の取り残しも防ぐ、高倍率ルーペを使用した精密な治療
「必要以上に削らない」治療を実現するため、高倍率ルーペを用いた虫歯治療を行っております。
ルーペを使用することで視野が拡大され、肉眼ではどうしても難しかった細部まで詳細に観察することが出来ます。
その結果、小さな初期段階の虫歯の発見や、虫歯部分だけを確実に取り除く精密な虫歯治療が可能になります。
痛みを最小限に抑える取り組み
歯科治療では、歯を削る際や抜歯をする際の痛みを抑えるために必要に応じて麻酔を使用します。
麻酔を使用する際にも「針を刺す時」や「麻酔液が注入される時」に痛みや不快感が発生してしまいます。
当院ではこういった痛みや不快感をできるだけ少なくするための３つの取組みを行っています。
1.表面麻酔でチクッとする痛みに配慮
当院では、麻酔注射をする際の「チクっとする痛み」をできるだけ感じにくくするために表面麻酔を使用しています。
歯ぐきの表面に麻酔を塗布することで感覚を麻痺させ、針が刺さる瞬間の痛みを軽減させることができるのです。
表面麻酔のみでは歯そのものの痛みを取り除くことはできません。
2.痛みを最小限にする、極細の注射針を使用
当院では注射針での痛みを最小限にするために、極細の注射針を使用しています。
針は細いほど刺激が少なく痛みも感じにくくなるため、患者様の負担もより小さくなります。
3.コンピュータ制御の電動麻酔器で痛みと不快感を軽減
当院では麻酔液の注入時の痛みを最小限に抑えるために電動麻酔器を使用しています。
コンピュータ制御で注入量と速度を一定に保つことができるため、手動ではどうしても起きやすかった圧痛や不快感を軽減させることができます。
このような取り組みを行うことで、歯科治療は痛くて怖いと不安を感じる患者様にも安心して治療を受けていただけるよう心がけています。
虫歯の再発を防ぐ、予防歯科とセルフケアの大切さ
定期的なメンテナンス
歯科医院で行う定期検診では、歯科医師や衛生士によって次のようなことを行います。
- 歯のクリーニングによる歯垢や歯石の除去
- 口腔内のチェック（虫歯の有無や歯肉の状態など）
- 歯磨き指導
- 治療した歯の経過観察
また、虫歯や歯周病を放置してしまうと糖尿病・心臓病・脳卒中などの全身疾患にかかるリスクが高くなることがわかっています。
定期的な歯科検診は虫歯や歯周病の早期発見・再発防止だけでなく体全体の健康維持にもつながるのです。
定期検診を受ける最適な間隔は患者様の口腔内の状態によって変わってきますが、目安は3ヶ月〜6ヶ月ごとに受けていただくと安心です。
歯の健康を保つためのセルフケア
虫歯を予防するためにはご自宅でのセルフケアもとても大切です。
とはいえ、歯磨きだけではお口の中の汚れを完璧に落としきることは難しく、歯並びや歯の形などによっても最適なケアグッズが変わってきます。
定期検診で専門家による歯のクリーニングや歯磨き指導を受けていただき、自分にあったセルフケアを行っていただくことで、虫歯や歯周病を重症化する前に防ぐことができます。
長期的に見ても医療費の節約につながるというメリットがあります。
食生活・生活習慣の見直し
虫歯のなりやすさには、食生活や生活習慣も大きく関係しています。
- 間食の時間が定まっておらず１日に何回も間食してしまう
- 甘いものをよく食べる
- 水の代わりに炭酸飲料をよく飲む
- 口呼吸をしている
- 歯磨きの回数が少ない
こういった方は口内環境が酸性に傾きやすくなります。
こういった習慣は一人ひとり違うため、まずは自分の虫歯になりやすい原因を知り、ポイントを抑えて見直すことで虫歯のリスクを大幅に減らすことが出来ます。
お口の健康を守るためには日々のちょっとした積み重ねがとても大切です。